やなせたかしさんの作品は「手のひらを太陽に」「アンパンマン」など、子供に深く愛されるものばかり。
子供の気持ちに寄り添う優しい人物像が伝わってきます。
今回は、やなせたかしさんのお子さんに注目しました。
【この記事で分かること】
・やなせたかしさんにお子さんがいない理由
・アンパンマンを息子のように愛していた様子
・400億と言われる遺産相続について
最後までぜひご覧ください。
やなせたかしに子供は居ない

やなせたかしさんは、1947年に小松暢(こまつのぶ)さんとご結婚されています。
やなせたかしさんご夫婦にはお子さんはいらっしゃいません。
養子縁組していることもありません。
これだけ子供向けの作品を残されていて実子がいらっしゃらないとは、少し意外ですよね。
ここからは、やなせたかしさんにお子さんがいらっしゃらない理由について見て行きます。
やなせたかしに子供が居ない理由

やなせたかしさん・小松暢さんご夫妻に子供が居ない理由は明らかになっていません。
やなせたかしさんや小松暢さんご自身には20~40代の頃に大きな持病があった訳ではないようなので、ご夫婦の方針によるものだと思われます。
やなせたかしさんの人生は、日中戦争や太平洋戦争の影響を多大に受けています。

やなせたかしさんは1919年生まれです
やなせたかしさんの弟・千尋さんは海軍の特別任務中に22歳で死亡し、やなせたかしさん自身も戦闘員として動員されています。
戦後の食糧難も経験されており、闇市が必要とされていた時代です。
子供を生んでも、食糧事情や衛生面に不安が大きかったはずです。
戦争経験がやなせたかしさん自身の死生観や育児に影響を大きく与えていることでしょう。
やなせたかしの息子は「アンパンマン」

やなせたかしさんは、自身の代表作「アンパンマン」を本当の子供のように大切にされていました。
そもそも、アンパンマンが生まれた背景はやなせたかしさんの「戦争による飢え」の体験がきっかけです。
アンパンマンは自身が弱ることになっても、顔をちぎって空腹の人へあんぱんをあげるシーンがよく描かれています。
やなせたかしさん自身、中国で動員されていた時はべちゃべちゃのおかゆ、たんぽぽなどを食べていたそうです。
「戦争はとにかく腹が減る。人間いちばんつらいのはおなかが減っていることなんだ」
「人間、飢えてくると、人を裏切ってでも何とか食べようとする。考えもおかしくなってくる」
食べることは生きることの基本であると身を持って体得されていました。

また、アンパンマンが自分の顔をちぎって食べ物を与えるのは「自分が傷つくことなしに、正義を行うことはできない」という理由も含まれています。

「たとえ胸の傷が傷んでも」の歌詞で象徴されています
初期のアンパンマンには、ばいきんまんや氷の女王のような明確な悪役が存在しません。
本当の正義の味方は、 戦うより先に、 飢える子供にパンを 分け与えて助ける人だろうと。 そんなヒーローを作ろうと思った。

アンパンマンの絵本は1973年から、ばいきんまんの初登場はアニメ放送開始の1988年からです。
正義の味方と言うと「悪と戦い倒す」姿が思いつきます。
しかし、本当の正義はそうではなく「分け与えること」だというやなせたかしさんの考えがありました。
やなせたかしの遺産相続はどうなった?

やなせたかしさんの遺産は、先生が生前に「アンパンマンミュージアム(高知県)とやなせスタジオ(東京)に回す」よう周囲に伝えていました。
結果的に揉めること無く有意義な使われ方をしています。
やなせたかしさんは2013年10月13日に心不全で亡くなりましたが、その時、世間では「子供が居ないのに遺産はどうなる?」と疑問を抱いた方が数多く居ました。
奥さま・小松暢さんは1993年に先に亡くなっています。
下世話な話ですが、アンパンマンをはじめ数々の有名作をもつやなせたかしさんなので遺産額も相当だったでしょう。

遺産400億とも噂されるやなせたかし先生の商売への名言は 「お金持ちになれる正しい原則は、良心的なおもしろい仕事をすることです」

やなせたかし先生の遺産ってアンパンマンそのものだし価値はかりしれねぇな…
一部では400億円とも言われていた遺産ですが、アンパンマンミュージアムをはじめ、大きく揉めること無く有意義な使われ方をされていて本当に良かったです。
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さいごに
アンパンマンの作者やなせたかしさんにお子さんがいらっしゃらない理由について見てまいりました
【この記事で分かったこと】
・やなせたかしさんにはお子さんが居ない
・居ない理由は定かではないがアンパンマンが息子代わり
・遺産はアンパンマンのために有意義に使われている
最後までご覧いただきありがとうございました!